インディアンカジノでのスポーツ賭博

これまでのところ、アメリカの16の州でスポーツ賭博が合法化されており、その多くにはインディアンカジノがあります。実際、29州に522カ所以上のインディアンカジノがあります。ただし、スポーツ賭博が合法化されたのは約16州だけです。

アメリカでスポーツ賭博は合法か?

1992年、アメリカ連邦最高裁判所は、各州にスポーツ賭博を最終的に許認可する権限はないとの判決を出し、それ以前に制定された禁止法が無効となりました。その結果、多くの州でスポーツ賭博が合法化され、さらに多くの州で同じ動きが進んでいます。アメリカでスポーツ賭博の先駆けとなったのはラスベガスで、1949年にはスポーツ賭博が合法化されました。

インディアンカジノ

アメリカ先住民には自治権があるため、州政府も連邦政府もインディアン居留地では、ギャンブル産業に対し課税できません。その結果、全米のカジノ収益全体の5分の2近くが、インディアン居留地で上がっています。

特定の部族がスポーツ賭博の営業を開始するには、部族が運営するカジノが、スポーツ賭博が解禁された州の内部に設置されている必要があります。さらに、州・部族間で交わされるギャンブル協定を、スポーツ賭博を含んだものに書き換える必要があります。

スポーツ賭博ができるインディアンカジノ

先住民の各部族は、連邦最高裁判所の判決を大いに歓迎しましたが、それを受けた動きは遅かったのです。確かに、一部の先住民部族は、さまざまな規制上の問題(たとえば、州の承認申請手続きが複雑)を抱え、さらに利益率が低いとみられるのもネックでした。

現時点では、スポーツ賭博が楽しめるカジノはわずか2カ所です。ミシシッピ州チョクトー郡のパール・リバー・リゾート(チョクトー族ミシシッピ・バンドが運営)と、ニューメキシコ州アルバカーキ市近くのサンタ・アナ・スター・カジノホテル(サンタクララ・プエブロ族が経営)。

パール・リバー・リゾート

パール・リバー・リゾートは、チョクトー郡(ミシシッピ)の、ハイウェイ16沿い西側にあります。ラスベガス以外でスポーツ賭博が解禁された、初のインディアンカジノです。2018年8月30日以降、シルバー・スター・ホテル & カジノと、ゴールデン・ムーン・ホテル & カジノでスポーツ賭博が楽しめます。どちらもチョクトー族ミシシッピ・バンドが経営しています。

サンタ・アナ・スター・カジノ

ニューメキシコ州のサンタアナプエブロに移動し、54 Jemez Canyon Dam Roadに到着すれば、自由にスポーツ賭博ができます。2018年10月16日に、サンタ・アナ・スター・カジノで、スポーツ・ギャンブル場がオープンしました。

ニューメキシコ州には、スポーツ賭博を認可する現行法はありませんが、州とサンタクララ・プエブロ族の間で結ばれたギャンブル協定により、内務省の支援を受けたカジノの運営が可能となっています。

2020年の選挙による影響

2020年の選挙では、ルイジアナ州とサウスダコタ州でスポーツ賭博が争点となりました。ルイジアナ州では、64郡の有権者の過半数がスポーツ賭博の合法化を支持しました。つまり、コウシャッタ族やチョクトー族が、カジノを開けるようになりました。

同じことがサウスダコタ州でも起きました。サウスダコタでは、インディアン・カジノ全11カ所で、スポーツ賭博を営業できるのです。アメリカではスポーツ賭博が合法化される州の総数が、着実に増加しています。その結果、将来的にはより多くのインディアンカジノで、スポーツ賭博が楽しめるようになりそうです。